コード理論を完全に理解する
注釈
この記事は話したいことを 1 つの記事に詰め込んだためボリュームが多く、1 度で読みきることを想定していません。
適宜ブックマークなど使い、小分けにして読み進めてください。
はじめに
皆さんは音楽聞いてますか?私は音楽大好きです。特に J-POP、アニソン、ボカロ辺りが好きです。(互いに被る分野ですが)
そしてみなさんは音楽を聞いているときに、この曲のここいいな、なんて感じたこともあるのではないでしょうか。
- ボーカルの声がいい
- リズムが跳ねてて気持ちいい
- 歌詞に感動する
- ギターがかっこいい
- メロディが好き
- etc…
様々な魅力があると思います。
そして上述のものの他に、コードがエモいなんてのも魅力に入ることがあります。
ですが、一般的な人(この記事のターゲットの人)はコード進行がうんぬんと言われてもピンとこないことの方が多いと思います。私もコード理論の知識がなかった頃、某配信者が名付けたイキスギコードがエモいと言われて、様々な動画を漁ってはピンとこないというのを繰り返していました。(隙あらば自語り)
しかし、友人からコード理論を教わった後は、音楽を楽しむ解像度が数段階上がった感覚がします。
例えばサッカーをイメージしてください。
私はサッカーの知識は最低限のルールしか理解していません。オフサイドもふんわりとしか理解できていません。ですが、サッカーって見てて楽しめますよね?得点の応酬を見るだけで興奮できると思います。
しかし、フェイントやトラップなど細かい技術の知識を得ると、「〇〇選手の足さばきすごっ!!」といった解像度の高い楽しみ方ができ、楽しむ幅が広がります。
音楽も同じです。正直こんな長ったらしい記事なんて読まずとも、Spotify でトレンドの曲を聞いて楽しむことはできます。
しかし、コード理論を学ぶことで、「この曲のここにこんな技術が入っていたのか、だからここはこんなにエモいんだ」なんて感想を抱くことができます。
私は知識を得て解像度が上がり、より音楽の魅力を見つける目が育ちました。(使うのは耳ですが。)そしてそんな楽しさをいろんな人と共有したいと思い、この記事を執筆しました。
あなたもぜひ、この記事でコード理論を会得して、解像度の高い音楽の世界を楽しんでください!
この記事の構成
この記事は三部構成を予定しています。
第一部は、コード理論を学ぶ前にコードとはそもそも何か、コード理論に重要なメジャースケールとは何かという話から始めていきます。
本来、音楽を構成する音には境界線はありません。そのため、音楽を理解するためには初めに補助線を引く必要かあります。補助線が見えるようになることで、コードが何なのかを理解できるようになるのです。
第二部は、コード理論の基礎ダイアトニックコードを学んでいきます。
基礎を理解することで、どういう基礎があってそれをどう破っているのかという、応用のテクニックの納得度が上がります。少し長く基礎的で退屈かもしれませんが、第三部をより面白くするための大事なスパイスですので最後までお付き合いください。
第三部として、ノンダイアトニックコードを使った様々な技法を紹介したいと思います。私が一番話したいところです。第二部は順番に読んで理解していくものでしたが、第三部は各章が多少独立した構成になっています。
ただ、第二部を元にした応用になる内容のため、第二部までで止めて、ある程度基礎の理解が深まったら、またこの記事に帰ってくるといった読み方でも OK と思います。
免責
- 本記事で登場する「コード理論」は主に J-POP などに適用できる大まかな理論となっており、クラシックの和声やジャズの理論などとは異なるものとなっています。
- 著者(鳩屋敷)の独学による理解をベースとしたものとなっています。あくまで一つの解釈としてご利用ください。
第一部:コードを学ぶ前に
コードとはそもそも何か
皆さんはコードとは何か知っていますか?
音楽には、それを構成する要素が 3 つの柱があります。「メロディー」「コード」「リズム」です。
メロディは、音楽を時間軸に平行に分割した要素です。
音楽は様々な音が重なって作られていますが、その重なるうちの一つを取り出したもの、また、それの音の高さの動きがメロディです。
例えば、歌のついた音楽の、一人の人が歌う部分がメロディの一種です。カラオケの採点マシンで、歌うと黄色く光るバーがあると思います。あの上下に動きながら並ぶバーたちは、メロディを表しています。

リズムは、時間軸上に音をどう並べているか、と言う要素です。
太鼓やシンバルやドラムのような特定の音程のない楽器が、音楽のリズムのおおよそを構成しています。
しかし、バンドなどでは、ドラムだけでなくベースも「リズム隊」と呼ばれています。音程のある楽器でも、例えばギターで、「ジャカジャカ」と弾くか、「ジャーーーーン」と弾くかでリズムは変わってきます。音程の有無にかかわらず、リズムの構成要素になるのです。

そして、この記事で扱うメインテーマ「コード」ですが、こいつは音楽を時間軸に垂直に分割した要素です。メロディと対照的ですね。
音楽の瞬間瞬間でどんな音が重なっているかに注目するのがコードです。瞬間とは言っても、見る範囲は大体 1 拍~1 小節くらいが多いです。
1 つの楽器におけるコードとしては、同じ瞬間に複数の音を鳴らせばコードです。アルペジオ奏法なんてのもありますが、切り取る瞬間を長く見ればあれもコードになります。
1 つの楽器に限らず、例えばギターとベースとボーカルとキーボードで、同じ瞬間に複数の音を鳴らしてもコードと呼べます。ボーカル同士で異なる音を出す「ハモり」なんかもコードと呼べますね。

本来の定義を見れば様々な「コード」があるのですが、この記事では簡略化して、1 つの楽器(ピアノ)で同時に複数の音を鳴らすコードをメインに扱っていきます。
メジャースケール
音の種類は何種類?
突然ですが、音の種類は一般的に何種類あるでしょうか?所謂ド、レ、ミと呼ばれてるやつの種類の数です。
ただし、高いドと低いドなど、オクターブ違いのものは全て 1 種類でカウントするとします。
ヒントとしてピアノの画像を置いておきます。

いかがでしょうか。一緒に数えながら答え合わせしていきましょう。
白鍵は「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」で 7 種類です。(高いドはカウントしちゃ駄目ですよ!)
黒鍵は「ド♯・レ♯・ファ♯・ソ♯・ラ♯」で 5 種類です。
つまり、7 + 5 = 12 種類です!
音楽はこれら 12 種類の音からいくつか選び、それらを組み合わせて作られています。
ここで一つ注意点があります。これら 12 種類の音ですが、これらは全て同じ間隔で並んでいる音なのです。
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」が等間隔に並び、その間を埋めるような中途半端な音ではないのです。
例えばドとド♯、ミとファなどの音の間隔は同じなのです。そしてこの 12 種類の音の隣り合う音の距離を半音と呼びます。


Tip 平均律・純正律
この記事では、ドからシまでの各音が等間隔に半音であると説明しました。しかし、ドからシまでの12音が等間隔でないケースもあります。この音の間隔の定義を音律といいます。
音の高さには一定の周波数があり、ドの 2 倍の周波数、すなわち倍音は 1 オクターブ上のドになります。3 倍音はその少し上のソの音になります。4 倍音がド、5 倍音がミ…と繰り返していくと、今ピアノの鍵盤にある 12 音全ての音が登場します。ます。この音律で調整した 12 音は、ドを基準にすると倍音の効果で綺麗な音の響きになります。しかし、この 12 音はドとド♯、ミとファの間隔は微妙に違い、ドではない音を基準にすると効果が薄れます。
そのため、1 オクターブ上の音は周波数が2倍ということで、全部等間隔な倍率になるよう ¹²√2 (12 乗根の2) 倍ずつ周波数を増やす音律を発明しました。前述の音律に比べると若干綺麗な響きは薄れますが、どんな音を基準にしても変わらずにある程度綺麗な響きを出してくれます。
等間隔でない代わりに美しく響く音律を純正律、音の距離が等間隔な音律を平均律といいます。
Tip 微分音
ピアノの鍵盤は 1 オクターブの間を 12 種類の音で区切っています。ですが、区切り方はそれ以外にありえないのでしょうか?
1オクターブの間の音を12種類に分けず、24種類や36種類、48種類に分割した音楽もあります。詳しい話を知りたい方は「微分音」について調べてみましょう。
主役・主要キャラ・モブキャラ
先ほど、音楽はこれら 12 種類の音からいくつか選び、それらを組み合わせて作られていると説明しました。
ですが、一般的な音楽では、12 種類の音は全員同じ頻度で登場するわけではありません。基準となる音、メインとして使われる音、あまり使われない音と登場頻度に偏りがあります。
例えるなら、主役・主要キャラ・モブキャラの 3 つに分けられるイメージです。
そして、主役を含めた主要キャラとなる音(モブキャラでない音)たちをその曲のスケールと呼びます。
ある曲において、メインに使っている音はどれかというのがスケールです。
「ある曲において」というのは、あくまで主役・主要キャラは役割、12 種類の音は役者であり、曲ごとに役割を担当する音は変わるということです。

ここで、用語の導入をしたいと思います。
スケールの中の主役となる音をルート音と呼びます。そしてルート音を含めた主要キャラとなる音たちのことをスケールの構成音と呼びます。モブキャラの音たちはこれと言って呼び名はないのですが、この記事ではスケールの非構成音と呼ぶこととします。
スケールはルート音を一つ決めて、1 オクターブ上のルート音までの間の音から、特定の間隔で構成音を選んでいきます。
説明だけでは理解しづらいと思うので、具体例を用いて説明してみましょう。スケールのうち、もっとも知名度のあるもので言うとメジャースケールかと思います。
メジャースケールのうち、ドをルート音としたメジャースケールのことをCメジャースケールと呼びます。そして C メジャースケールはちょうど、ドをスタートとして白鍵だけを含めたスケールになります。

音の名前は「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の他に「C・D・E・F・G・A・B」というアルファベット表記もあります。 上で登場したメジャースケールは、ドがルート音であるメジャースケールなので、C メジャースケールなのです。
都度数えても良いですが、今後も頻出なので、わからなくなったらぜひ以下の表を見て確認してください。
ちなみに♯や♭はドレミ表記でもCDE表記でも同じように使います。ド♯はC♯、ミ♭はE♭です。
| ドレミ表記 | CDE表記 |
|---|---|
| ド | C |
| レ | D |
| ミ | E |
| ファ | F |
| ソ | G |
| ラ | A |
| シ | B |
C メジャースケールの音はこんな感じ。音楽の授業で聞き慣れたような音が聞こえてくるかと思います。
C メジャースケールは、ドから 1 オクターブ上のドの間の音の中から、ドを含めて 7 つの音を選びます。それが「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」です。
それぞれの音の距離は、ドから数えて、全音(半音 2 つ分)→全音→半音→全音→全音→全音→半音となっています。
この間隔で構成音を選ぶことで、メジャースケールを作ることができます。
この間隔のことは頭文字を取って「全全半全全全半」とよく略されますので覚えておきましょう。

メジャースケールの作り方を覚えたので、試しに F メジャースケールを作ってみましょう。
メジャースケールの作り方は「全全半全全全半」、F の音、つまりファから始めると、以下のようになります。

そしてファからファまでで通った音を集めると、以下 7 つの音が F メジャースケールの構成音だとわかります。
- ファ
- ソ
- ラ
- シ♭(ラ♯)
- ド
- レ
- ミ

ファを主役とした場合、今度は白鍵のシがモブキャラになり、代わりにシ♭が主要キャラになりました。
Fメジャースケールの構成音のうち、シ♭の代わりにラ♯と書いても良いのですが、表記上「ラ」がダブったり「シ」だけ抜けてたりと見栄えが悪いので「シ♭」と書くのが一般的です。
F メジャースケールも実際に聞いてみましょう。
どうでしょう?「ドレミファソラシド」といった音に聞こえたのではないでしょうか?音の高さは違っても音の間隔が同じなので、音の響きは同じように聞こえるのです。
スケールのうち、今聞いてもらったこの音と音の間隔のことをメジャースケールと呼ぶのです。
Fメジャースケールは構成音に♭が入った音が1つあります。こういったCメジャースケール以外の曲の楽譜を書く際、構成音のシ♭が登場するたびに都度♭を書く必要があります。しかし毎回書くのは面倒であるため、楽譜にはこの位置に来る音符は全て♭や♯が付くよという目印があります。それが楽譜の左側にある調号です。
逆に言えば、調号さえ決まれば何のメジャースケールかは例外なく一意に決まります。

最後におさらいです。
スケールとは、12 音のうちの主役と主要キャラの音たちのことです。スケールの主役となる音をルート音と呼びます。スケールの一種であるメジャースケールは、主役の音から数えて「全全半全全全半」の間隔で構成音を 7 音選ぶスケールのことです。
特殊な曲を除き、J-POP やアニソン、ボカロなどの曲は、大体このメジャースケールで作られていると思っておいて大丈夫です。
そして、ある曲が 1 つのスケールで作られているなら、どの楽器の音程もほぼほぼスケールの構成音の音が鳴っています。C メジャースケールの曲であれば、ボーカルの音程もピアノの音程もギターの和音もほぼほぼ「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」のいずれかの音が鳴っています。
この章では、12音からメインに使われる音たちをスケールと紹介し、その中でも、ルート音から「全全半全全全半」で構成音が並ぶメジャースケールというものを紹介しました。
ですが、スケールの中には他にも様々なスケールが存在しています。中でも有名なのは、「全半全全半全全」の間隔で構成音が並ぶスケール、マイナースケールかと思います。
ただ、この記事の内容でメジャースケール・マイナースケールそれぞれ並列で扱うと、各説明を両方のスケールで説明する必要があり記事の量が倍増えそうなので、基本的にメジャースケールだけに絞って解説しています。
第二部:ダイアトニックコード
第一部ではコードとは何かについて多少深堀りしました。
ただ、第二部以降では簡略化して、同時に複数の音を鳴らすコードをメインに扱っていきます。楽器はメジャースケールの紹介の際にも使っていた、ピアノを用います。
ここで宣伝なのですが、個人的にほしい機能を詰め込んだ鳩屋敷のWebピアノというサイトを作成しています。
PC 推奨ですが、スマホでも操作可能です。PC のキーボードのQWERTYUIOP...の行とZXCVBNM...の行が白鍵、その間の行が黒鍵になっており、外部機器無しで演奏できます。マウスやタッチも対応しています。MIDI キーボード接続もオプションから設定すれば使用可能です。ピアノが弾けない方でも第二部で紹介する「基本のダイアトニックコード」はボタンで演奏できるようになっています。
また、第二部最後に登場する「五度圏」も早見表として置いてあります。
こういった感じで、この記事で紹介する内容の補助として使える想定となっているので、PC で見ている方は新しいタブから開いて、読み進めながら弾いてみたりしてください。

第二部以降は、コードの定義を以下のようにします。
コードとは、2 種類以上の異なる音程の音が同時に鳴った音である
12 種類の音のうち 2 種類以上の音が鳴っていれば、それはコードです。
ドとソが鳴っていればそれはコードです。低いドと高いドならコードとは呼べません。12 種類全部鳴らした音は、ピアノの鍵盤を全部押した音なので綺麗な音ではありませんが、コードではあります。使い道は不明ですが…。
コードにはどの音を鳴らすか、何種類同時に鳴らすかなどによって、様々な種類があります。
ですが、この記事では、構成音が 3 種類の三和音と、4 種類の四和音に絞って扱っていきます。ただ、四和音もそこまで登場せず、ほとんどが三和音の話になっています。
※ 和音とは「コード」を和訳したものです。ほぼ同義のため、この記事では同じものとして扱っていきます。
ダイアトニックコードとノンダイアトニックコード
コードには大きく分けて 2 種類に分類できます。それがダイアトニックコードとノンダイアトニックコードです。
ダイアトニックコードはコードの構成音がスケールの構成音だけのコードです。
C メジャースケールで言えば、白鍵だけを鳴らした和音です。
ノンダイアトニックコードはスケールの非構成音が 1 つ以上入っているコードです。つまりダイアトニックコード以外のコードがノンダイアトニックコードです。
C メジャースケールで言えば、1 つでも黒鍵が混じった和音はノンダイアトニックコードです。

第一部で私は以下のように説明しました。
ある曲が 1 つのスケールで作られているなら、どの楽器の音程もほぼほぼスケールの構成音の音が鳴っています。
C メジャースケールの曲であれば、ボーカルの音程もピアノの音程もギターの和音もほぼほぼ「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」のいずれかの音が鳴っています。
つまりこの「ほぼほぼ」に含まれるのがダイアトニックコードで、たまに使われるのがノンダイアトニックコードです。
このノンダイアトニックコードは使い所が難しく、理屈無しで使おうとすればただの不協和音となります。
そのため、使っていい理屈を理解するために、ダイアトニックコードを学ぶ必要があるのです。
コードの役割・特徴
ダイアトニックコードはスケールの構成音だけで構成されたコードです。つまりスケールが決まらなければダイアトニックコードの話を進めることができません。
一番ポピュラーであろう、Cメジャースケールを使って説明していきます。C メジャースケールのダイアトニックコードは、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の中から音を選び重ねた音になります。
ひとまず三和音に絞って考えてみましょう。7 種類の音から 3 種類音を選ぶ組み合わせの数はいくつでしょう?
正解は ₇C₃ = 35 通りです。
この 35 種類のコード全てダイアトニックコードではあるのですが、一般的にダイアトニックコードと呼ばれるものは 7 つです。
この基本のダイアトニックコード7 つについてを紹介します。
基本のダイアトニックコードは作り方はシンプルです。
「コードの基準の音を決めて、スケールの音を一つ飛ばしに選ぶ」 というルールで構成音を選ぶと、基本のダイアトニックコードが作れます。
これも具体例を用いて見ていきましょう。
C メジャースケールの構成音は「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」です。ここから三和音を作ってみます。
- まずはコードの基準の音、ルート音を決めます。ひとまずドから始めてみましょう。
- 次の構成音を選びます。ドから一つ飛ばした次の音はミです。
- 三和音なのであともう一つ構成音を選びます。ミから一つ飛ばした次の音はソです。
- 「ド・ミ・ソ」の和音が出来上がり!

ドからシまでこの方法でコードを作ることで、基本のダイアトニックコードを作ることができます。
コードにはそれぞれ名前があります。C とか Am とか G7 とか E♭m7 とかです。もしかしたら一度は目にしたことがあるかもしれません。
今回出来上がった 7 つのダイアトニックコードの名前は以下の通りになります。
| コードネーム | 構成音 |
|---|---|
| C | ド・ミ・ソ |
| Dm | レ・ファ・ラ |
| Em | ミ・ソ・シ |
| F | ファ・ラ・ド |
| G | ソ・シ・レ |
| Am | ラ・ド・ミ |
| Bm(♭5) | シ・レ・ファ |
どうでしょう?そんなもんか、と思ったでしょうか?それとも統一感がなくて気持ち悪いと感じたでしょうか?
m が何だの (♭5) が何だのという詳しい話はこの後のコードの種類の章で話しますので、ひとまずはこの 7 つを丸暗記してください。
基本のダイアトニックコード 7 つにはそれぞれ役割や特徴があります。
これらの役割・特徴をうまく使うことによって、聞き心地の良い曲を作ることができます。逆に言えば、聞き心地の良い曲はこれらの役割・特徴通りに作られていることが多いとも考えられます。
ここから 7 つそれぞれの役割・特徴を紹介しますが、この役割・特徴がコード理論の肝ですので、絶対に覚えていってください!
この章で、C や G などコードネームを呼ぶ際、アルファベット一文字だとわかりづらい箇所には C コード、G コードのように、コードネームの後にコードという文言を付け足している箇所があります。
これはただの表記ゆれであり、 C だろうと C コード だろうと意味しているものは同じものになります。
CメジャースケールのC
C メジャースケールにおいて、構成音が「ド・ミ・ソ」である C コードは、主役級のコードです。物語で言えば主人公です。
出てこないわけがないくらい大事なコードで、基本これなしでは作れません。もし C コードが一度も出てこないなら、それはおそらく C メジャースケールの曲ではないと思います。
よくある使われ方は、始まりと締めです。物語の主人公は絶対第 1 話にも最終話にも出てくると思います。そんなイメージです。
曲を聞いている際に、「あぁこれでサビ終わりか~」と感じるのは、そこで C コードが鳴っているからです。
曲の展開としては、基準、普通、安定といったイメージです。
作ろうと思えばずっと C コードだけでも曲は作れますが、味気のない曲になってしまいます。
試しに C コードだけのコード進行を聞いてみましょう。(進行とは呼べないけど)
心地よい音楽とはかけ離れているかと思います。

CメジャースケールのG
C メジャースケールにおいて、構成音が「ソ・シ・レ」である G コードは、曲中の見せ場を作る、C の次に大事なコードです。
こいつも出てこない曲はほぼなく、曲に緩急をつける上で必須のコードです。起承転結で言えば転にあたるコードで、次に C が鳴ってほしいと聞き手に期待させるコードです。
よくある使われるポイントは、C コードの前です。最後の方で … → G → C と終わる曲は山のようにあります。
その他にも、サビ直前を G コードで終わり、サビ冒頭で C コードから始まるという手法もよく見られます。
曲の展開としては、緊張、興奮、不安定といったイメージで、高まった気持ちが C コードに進行することで解放され、聞き手に心地よさを与えることができるのです。
この G → C の進行から生まれる解放感を解決と呼びます。G の後に C が来たら、「解決した」という表現をします。
実際に C → G → C というコード進行を聞いてみましょう。ちなみにこれは発表会とかでお辞儀するときのコード進行です。
C だけのコードに比べれば聞き心地が良かったかと思います。

CメジャースケールのF、Dm
C メジャースケールにおいて、構成音が「ファ・ラ・ド」である F コードは、曲中の展開をつくってくれるコードです。
C や G に比べると必須キャラではありませんが、基本のダイアトニックコードに含まれるようなコードのため、よく使われるコードになります。
よくある使われるポイントは G コードの前です。上の G の章で C → G → C という進行を紹介しましたが、G の手前に F を挟むことでより滑らかに G の緊張感に向かうことができます。
その他には、C コードの前に使われることもあります。C → F → C と進行することで、G に比べて緩やかな展開を作ることができます。
ただ、C や G と比べると F は割と使い所は自由なので、前後に C や G 以外が来ることも、曲の初めに使われることも結構あります。なんでもありです。
曲の展開としては、浮遊感といったイメージで、緊張の高まりきる前の緩やかな緊張感や、安定したところから少し動き出す非安定感のあるコードです。安定感も緊張感も強くないため、色んな側面を出せるオールラウンダーなのです。
実際に C → F → G → C、C → F → C というコード進行を聞いてみましょう。
C → F → G → C は展開感が強く曲らしさが少し上がった印象があるかと思います。
C → F → C はのどかに展開が進む印象があるかと思います。
また、C メジャースケールにおいて、構成音が「レ・ファ・ラ」である Dm コードは、F と構成音が近いこともあり、Dm の代理のコードとして使われます。
F と比べると Dm は少し暗い印象を与えますが、むしろ違いはその程度で、ほとんど同じコードと思っておいて問題ないと思います。
上で紹介した 1 つ目のコードを使って、F の代理で Dm に置き換えたものも貼っておきます。ぜひ聞き比べてください。

CメジャースケールのAm
C メジャースケールにおいて、構成音が「ラ・ド・ミ」である Am コードは、構成音が C コードに近いこともあり、C の代理のコードとして使われます。ただし少し暗かったり、ドラマチックな印象を与える特性があります。
ここまでで紹介した C → G → C、C → F → G → C、C → F → C に登場する C のどれを Am に置き換えても自然なコード進行になります。頭の C でも終わりの C でも両方でも大丈夫です。
ただし、代理コードではあるため、コード進行の途中で使うのは自然に聞こえても、曲の最初と最後は若干違和感が生まれます。(ダメってほどではない)
最近の曲は真面目に C から始める曲が少ないため Am スタートは違和感が少ないと思いますが、Am 終わりはやはり違和感が生まれると思います。
Am の使用例として、Am → F → G → C という進行を聞いてみましょう。これは有名なコード進行なのですが、詳細は次のディグリーの章で詳しく話します。

CメジャースケールのEm
C メジャースケールにおいて、構成音が「ミ・ソ・シ」である Em コードは、特殊なコードで使い所に癖があります。
よく使われるポイントは、Am の前です。8,9 割この用途です。たまに Em の次に F がくることがありますが、Am ほどではないです。
ただし、Am は C の代理コードではありますが、Em の次に C が来ることは基本ありません。G → Am はまぁあるかなって感じですが、Em → C はあまり見たことがありません。
有名な Em が使われるケースを紹介します。まずは、F → G → Am というコードをベースに考えます。
(※ C → F → G → C から先頭の C を省略した F → G → C を、最後の C を代理の Am に置き換えたと考えれば、知ってるパターンの派生と捉えられると思います。)
そして F → G → Am というコード進行を Em を使ってこのコードを改造するとします。Em は Am の前によく来るため、G と Am の間に Em を置いてみましょう。F → G → Em → Am というコード進行が完成します。これも有名なコード進行なのですが、詳細は次のディグリーの章で詳しく話します。

CメジャースケールのBm(♭5)
最後の Bm(♭5)は、ダイアトニックコードの中でも特に異質で、他の基本のダイアトニックコードに比べると、不協和音のような響きがします。
そのため、第二部では扱いません。7 つ紹介すると言いましたが、この子は深くは立ち入りません。
以上、7 つと言いつつ 6 つのコードの役割を紹介いたしました。
C メジャースケールの曲を作る場合、この 6 つのコードをパズルのように並べるだけで、立派な曲のコードが完成します。後はコードに合いそうなメロディを鼻歌でつければこれで曲は完成です。
なんて簡単には行きませんが、この 6 つが様々な曲の大きな割合を締めているのは事実です。
なるべく理解が定着しやすいように画像も差し込んでいるので、これら 6 つをしっかり覚えておいてください。
ディグリー
前の章では、C メジャースケールにおける基本のダイアトニックコードの役割・特徴を紹介しました。
では、別のメジャースケールの曲について考える際はどうでしょう?
メジャースケールの章で登場した F メジャースケールで考えてみましょう。
F メジャースケールの構成音は以下の通りでした。
ファ・ソ・ラ・シ♭・ド・レ・ミ
基本のダイアトニックコードのうち、試しに一つ作ってみましょう。スケールの構成音を一つ飛ばしに 3 つ選ぶと、「ファ・ラ・ド」の和音、F となります。
さて、この F メジャースケールにおける F というコードは、コードの役割・特徴の章で紹介したどれと同じ役割なのでしょうか?
スケールの構成音を平行移動させたと考えると、F メジャースケールにおける F というコードは、C メジャースケールにおける C、つまり主役級のコードと考えるのが自然です。
しかし、F というコードは先程の解説にも登場しており、そこでは浮遊感や緩やかな緊張感のあるオールラウンダーとも紹介されていました。
どちらの捉え方で見るべきでしょうか?
結論から言うと前者、FメジャースケールにおけるFは、CメジャースケールにおけるCと同じです。
コードネームの C や F という名前は、12種類の音のうちどの音が鳴っているか以上の情報を持たず、C や F だけで役割を示すことはできません。
そのため、役割を示すには、「◯メジャースケールにおける◯コード」 のような呼び方をする必要があります。
コードの役割とは、C コード、F コードそれ自体にあるわけではなく、基本のダイアトニックコードの何番目のコードか(スケールのうち何番目と何番目と何番目が鳴っているか)という、メジャースケールに対して相対的な部分にあるのです。

さて、このコードの役割を紹介する際に、毎回毎回「◯メジャースケールにおける◯コード」と言っていては説明側も聞き手も不便です。
「おっ、この曲のここのコード進行は、D→E→C♯m→F♯m だから、C メジャースケールにおける F、C メジャースケールにおける G、C メジャースケールにおける Em、C メジャースケールにおける Am が鳴っていて…」
なんて説明をしていたら日が暮れてしまいます。
そこで役立つのが、ディグリーという表記です。これを使うと、例えば「C メジャースケールにおける F」という表現が「Ⅳ」だけで済みます。13 文字減りました。
ディグリーとは何か?実は先程の説明に少し伏線がありました。
コードの役割とは、C コード、F コードそれ自体にあるわけではなく、基本のダイアトニックコードの何番目のコードか(スケールのうち何番目と何番目と何番目が鳴っているか)という、メジャースケールに対して相対的な部分にあるのです。
この記事において、ディグリーとは、基本のダイアトニックコードの何番目のコードかを示す表記なのです。
(※ このディグリーの説明は厳密ではなく、本来は各音の度数の話をすべきなのですが、説明の簡略化のためこの記事ではこの説明としています。)
具体例として、基本のダイアトニックコードを見てみましょう。そのコードの名前のルート音の部分(コードネームの先頭のアルファベット)を何番目かの数字に置き換えたような表記になります。
また、慣習として、何番目かという数字はローマ数字で書かれることが多いです。単体ではローマ数字がほとんどですが、コード進行を表す際は細かい部分を省略し、4536 進行のようにアラビア数字で表現する場合もあります。
| Cメジャースケール | Fメジャースケール | ディグリー表記 |
|---|---|---|
| C | F | Ⅰ |
| Dm | Gm | Ⅱm |
| Em | Am | Ⅲm |
| F | B♭ | Ⅳ |
| G | C | Ⅴ |
| Am | Dm | Ⅵm |
| Bm(♭5) | Em(♭5) | Ⅶm(♭5) |
C メジャースケールのついでに F メジャースケールも一緒に書いてみました。こうして見ると、C メジャースケールの F と F メジャースケールの F が役割が違うことがひと目でわかるかと思います。
さて、先程は C メジャースケールの基本のダイアトニックコードを用いてコードの役割を説明しましたが、本来コードの役割を示すならディグリー表記の方が適切です。
ということで、ディグリー表記で改めて、先程の役割の紹介画像を貼っておきます。





有名なコード進行
せっかくディグリーを学んだので、有名なコード進行を、ディグリーを使った表記を用いて見てみましょう。
王道進行
ディグリー表記で Ⅳ → Ⅴ → Ⅲm → Ⅵm (4536) という進行を王道進行といいます。様々な J-POP の曲に多用されていたことからこの名前が付けられたらしいです。
C メジャースケールで表すと F → G → Em → Am となり、実は C メジャースケールの Em で登場していました。
Ⅳ → Ⅴで明るい進行を期待させつつ、後半で Ⅲm → Ⅵm という暗くもドラマチックな響きの進行をすることで、明るいだけ、暗いだけじゃないストーリー性のある展開が生まれるコード進行になっています。
使用されている有名な曲は挙げるとキリがないですが、私が知っている曲で有名な曲だとこのあたりがあります。
- ハッピージャムジャム - しまじろう 他
- サビの「(ハッピー)ジャムジャム 最高 踊ろうよ」の部分
- 可愛くてごめん - HoneyWorks
- サビの「Chu! 可愛くてごめん」の部分
- コネクト - CrariS
- サビの「(交わした)約束忘れないよ 目を閉じ確かめる」の部分
- Love so sweet - 嵐
- サビの「(思い出)ずっとずっと忘れない空 二人が離れていっても」の部分
小室進行
ディグリー表記で Ⅵm → Ⅳ → Ⅴ → Ⅰ (6451) という進行を小室進行といいます。作曲家の小室哲哉さんがよく使用していたところからこの名がついたと言われています。
C メジャースケールで表すと Am → F → G → C となり、実はこちらも C メジャースケールの Am で登場していました。
Ⅵmの暗く鬱屈としたところから、Ⅳ → Ⅴ と緊張感が上がっていき、最後に明るい Ⅰ に到着して緊張が解決することで、まるで辛い過去から立ち直るような、こちらもドラマチックなコード進行となっています。
また、ボカロ楽曲では、小室進行が使われている曲が多く見られます。そのため、「ボカロ進行」と呼んでも差し支えないかもしれませんね。
こちらも使用されている有名な曲は挙げるとキリがないのですが、ボカロも織り交ぜつつ有名どころを紹介しておきます。
以下の使用ケースを見るとわかるのですが、小室進行は王道進行に比べて、このコード進行単体で繰り返し使える展開性の強い進行と言えます。作曲する際、アスノヨゾラ哨戒班のように小室進行だけで曲を作るとコードで悩む時間を減らせるかもしれませんね。
- Get Wild - TM NETWORK
- サビ全体で繰り返し使われている
- 残酷な天使のテーゼ - 高橋洋子
- サビ全体で繰り返し使われている
- 千本桜 - 黒うさP
- サビ全体で繰り返し使われている
- アスノヨゾラ哨戒班 - OrangeStar
- 曲全体で繰り返し使われている
カノン進行
ディグリー表記で Ⅰ → Ⅴ → Ⅵm → Ⅲm → Ⅳ → Ⅰ → Ⅳ → Ⅴ (15634145) という進行をカノン進行といいます。これは言わずもがな、有名なクラシック曲、パッヘルベルのカノンで使用されているコード進行です。上 2 つと比べると、進行 1 ループ分のコードが多く 8 つあります。
C メジャースケールで表すと C → G → Am → Em → F → C → F → G となります。
Ⅵm や Ⅲm は安定・緊張でいうと安定感があるため、Ⅰ と近いコードとも言えます。
すると、Ⅰ → Ⅴ → Ⅰ、Ⅰ → Ⅳ → Ⅰ、Ⅰ → Ⅳ → Ⅴ( → Ⅰ) という 3 つのコード進行をくっつけた進行とみなせます。これらは C メジャースケールの G、C メジャースケールの Fで登場した 3 つの進行です。
また、C メジャースケールの Em で「たまに Em の次に F がくることがありますが、」と説明していましたが、このカノン進行も 4 番目の Ⅲm の後に Ⅳ が来ています。カノン進行もその「たまに」にあたる進行ですね。
カノン進行も、使用されている有名な曲を紹介したいと思います。
- カノン - パッヘルベル
- 曲全体で繰り返し使われている
- 勇気100% - 光GENJI
- サビで全体的に使われている
- 糸 - 中島みゆき
- サビの「縦の糸はあなた 横の糸は私」の部分で使われている
- Butter-Fly - 和田光司
- サビ前半「無限大な夢のあとの 何もない世の中じゃ そうさ愛しい 想いも負けそうになるけど」の部分で使われている
王道進行、小室進行、カノン進行。ダイアトニックコードだけで構成された、有名なコード進行を 3 つ紹介しました。
ただし、こういった有名なコード進行はあくまで、様々な曲で使われているコード進行のあるあるのようなテンプレートのようなもので、従わなければならないルールなどではありません。
例えばカノン進行の後半は Ⅳ から始まりますが、カノン進行の後半から王道進行に繋げるようなコード進行もあります。
具体的には、Ⅰ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅲm | Ⅳ Ⅴ | Ⅲm Ⅵm | Ⅱm | Ⅴ といったコード進行があります。| で囲まれた間に 2 つコードが書いてある箇所は、1 つだけのコードより音の長さが半分だと解釈してください。こんな感じのコード進行です。
このコード進行は大塚愛の「さくらんぼ」や AKB48 の「365 日の紙飛行機」なんかで使われているコード進行です。
このように、名前のついた有名なコード進行もそのまま使われているわけではなく、コード進行同士を合体させたり、Ⅳ と Ⅱm を入れ替えたりと、表現に合わせて色々と改造されることが多いです。
コードの種類
三和音の種類
ここまでは、コードとコードの進行について解説してきましたが、この章では、コード単体としての音の響きなどを解説していきます。
2 種類以上の異なる音程の音を重ねたものをコードと呼びますが、その重ねる音と音の距離によって響きが変わってきます。
そして、コードの名前のうち、その距離による音の響きについて表している箇所があります。それが、先頭のアルファベット(ディグリーならローマ数字)を除いた後ろの文字の部分なのです。
皆さんに紹介した範囲でいうと、Dm や Am 、ディグリーなら Ⅱm や Ⅲm などの m (マイナー) です。m の有無が音の響きの違いを示しているのです。
m がついているものとついていないものを並べてみます。今回は C メジャースケールから C・Dm・Em・F・G・Am を使って実際に見てみましょう。
ピアノロールという画面を見たことはあるでしょうか?DAW(パソコンで曲を作るソフト)を触ったことがある人なら見たことがあるかもしれません。
ピアノロールだと、上の 6 つのコードは以下のようになります。わかりやすいよう、マイナーの有無で色も変えてます。

これだと音の距離感が見づらいですね。ということで全て下揃えで並べてみました。こうすると、マイナーの有無が何を意味しているかわかったのではないでしょうか?

三和音には基本形があります。それが、基準になるルート音、ルート音から 4 半音上の音、ルート音から 7 半音上の音の 3 つを重ねた形です。
この基本形の三和音の場合は、コードネームはルート音だけになります。(ex. C、F、G)

そして、基本形の 2 番目の音が、基本形から半音下、ルート音から 3 半音上の音になると暗い響きのコードに変わります。
この暗い三和音の場合は、コードネームはルート音の後ろにmをつけます。(ex. Dm、Em、Am)

C メジャースケールの基本のダイアトニックコードとしてはこの 6 つですが、命名のルールとしては、何の音がルート音でもこの音の距離感なら m のコードになります。
レやミやラから基本形の三和音を作れば、D、E、A というコードになるし、ドやファやソから暗い三和音を作れば、Cm、Fm、Gm というコードになります。メジャースケールによってはこれらが基本のダイアトニックコードに含まれるものもあります。
Cだからmがつかない、Dmだからmが付く、というわけではなく、C メジャースケールの 2 番目の基本のダイアトニックコード(Dm)は、たまたまmの形の三和音である、というだけなのです。
実際に基本形とマイナーのコードを聴き比べてみましょう。響きの違いだけを感じるために、ルート音は C で揃えています。
比べると、Cm の方が悲壮感のある響きに聞こえるかと思います。
さて、三和音は実は基本形とマイナーの他にも三和音の形があります。寄り道がてらさくっと紹介していきます。
まずは第二部では扱わないと説明した、C メジャースケールの Bm(♭5) ですが、これも m(♭5) がコードの響きを示しています。
とはいえ分解すれば怖いことはありません。前半の m は先ほど説明した、2 番目の音が半音下の m と同じ意味です。そして (♭5) は 3 番目の音が基本形から半音下という意味です。
図解するとこんな感じ。

なぜ 3 番目なのに 5 なのか、という話は詳しく話すと長くなりますが、軽く触れておきます。
コード名に登場する数字は、スケールの中でルートから数えて何番目の音か、という数字が使われます。ドから数えれば「ド・レ・ミ・ファ・ソ」のソが 5 番目、シから数えれば「シ・ド・レ・ミ・ファ」のファが 5 番目です。そのため、Bm(♭5) はシから数えて 5 番目のファの音が半音下という意味になります。
こういった、ルート音からどれくらい離れているかを表す数字を度数といいます。シから数えて 5 番目のファは、「シを基準とした 5 度の音」という風に呼べます。
厳密な説明ではないですが、この記事では説明はこの程度に抑えておきます。
これも C と聴き比べてみましょう。
ガーン、ショック!みたいな音がしますね。5 度の音が 7 半音の距離じゃないと、結構不安感を煽る響きになると思います。
また、m(♭5) ですが、各音の距離が 3 半音ずつの和音になっています。こういった和音を dim (ディミニッシュ) と呼びます。三和音の場合は、dim と m(♭5) は同じ音を指します。
更に表記揺れについて触れておくと、(♭5) と書く代わりに (-5),-5なんて表記もあります。これはただ省略しただけの記法で、(♭5) と同じ意味を持ちます。
他サイトなどで Bm-5や Bdim なんて表記があるかもしれませんが、どれもこの記事で言う Bm(♭5) と同義です。
では基本形から 5 度の音を半音上げて、各音の距離が 4 半音ずつの和音の場合はどうでしょう?これにも名前はあります。それが aug (オーギュメント) です。

これも C と聴き比べてみましょう。
dim と同じく、5 度の音が 7 半音の距離ではないため、結構不安感を煽る響きになると思います。
最後にまた 3 度の音(m で半音動かした部分)を更に動かした三和音を紹介します。それが sus4 と sus2 です。
基本形から 3 度の音を半音下げると m になりました。では半音上げるとどうなるか?それが sus4 です。逆に m から更に 3 度を半音下げると sus2 になります。

これも C と聴き比べてみましょう。
基本形から上がったり、m から更に下がったりと、突飛な音が鳴りそうな気もしますが、聞いてみると以外にも、清涼感のあるさっぱりとした響きになっているかと思います。
四和音の種類
ここまで三和音の種類を紹介してきましたが、四和音にもコードの響きの種類が様々あります。
重要なものを押さえて紹介するため、基本のダイアトニックコードから話を始めましょう。
基本のダイアトニックコードは作り方は覚えてますか?おさらいも兼ねて丁寧に行きましょう。「コードの基準の音を決めて、スケールの音を一つ飛ばしに選ぶ」 というルールで構成音を選ぶと作ることができます。これは四和音でも同様です。
C メジャースケールを例に、四和音の基本のダイアトニックコードを作ってみましょう。
- まずはコードの基準の音、ルート音を決めます。ひとまずドから始めてみましょう。
- 次の構成音を選びます。ドから一つ飛ばした次の音はミです。
- もう一つ構成音を選びます。ミから一つ飛ばした次の音はソです。
- 四和音なのであともう一つ構成音を選びます。ソから一つ飛ばした次の音はシです。
- 「ド・ミ・ソ・シ」の和音が出来上がり!

ドからシまでこの方法でコードを作ることで、四和音バージョンの基本のダイアトニックコードを作ることができます。C メジャースケールの 四和音ダイアトニックコードの名前は以下の通りになります。
構成音は 3 つ目の音までは三和音と共通になっていますね。(C の構成音「ド・ミ・ソ」が CM7 に入っていたり。)
| コードネーム | 構成音 |
|---|---|
| CM7 | ド・ミ・ソ・シ |
| Dm7 | レ・ファ・ラ・ド |
| Em7 | ミ・ソ・シ・レ |
| FM7 | ファ・ラ・ド・ミ |
| G7 | ソ・シ・レ・ファ |
| Am7 | ラ・ド・ミ・ソ |
| Bm7(♭5) | シ・レ・ファ・ラ |
先頭のアルファベットの説明は不要かもしれませんが、コードのルート音を CDE 表記で書いてあるだけです。
さて、四和音では、三和音とは結構違うものが後ろについています。M7(メジャーセブンス)、m7(マイナーセブンス)、7(セブンス)、m7(♭5)(マイナーセブンスフラットファイブ) と 4 つ登場しました。
ひとまず四和音もピアノロールで書いて、下揃えで並べてみましょう。

M7(黄色)、m7(緑)、7(ピンク)、m7(♭5)(紫)、どれが四和音の基本形でしょうか?
正解は、名前が一番シンプルである G7 の形が基本形なのです。ルート音、ルート音から 4 半音上、7 半音上、10 半音上が四和音の基本形となります。

三和音のコードにルートから 10 半音上の音を乗せると、7 が付きます。ですので、四和音にいろんな種類があるように見えるかもしれませんが、G にルートから 10 半音上の音を乗せると G7、Dm にルートから 10 半音上の音を乗せると Dm7、Bm(♭5) にルートから 10 半音上の音を乗せると Bm7(♭5) になるという、単一のルールで命名されているのです。(Bm(♭5)7 じゃない理由はそういうものだからです。)
そして、7 度の音(セブンスコードのルートから 10 半音上の音)を半音上げた場合、つまり 11 半音上の音を付けた場合は、M7が付きます。
上の図を見ると、一番上の音が他より飛びてているものだけが M7 という名前になっていることがわかると思います。
このルールに従うと、○m の三和音にルートから 11 半音上の音を乗せると、○mM7 というコードネームが生まれます。(めったに見ないが使われないこともない)
セブンスは M7、m7、7 の 3 種類があるのではなく、m あり・なしの三和音に 7 か M7 がついているだけなのです。

三和音でディグリーの役割をそれぞれ紹介しましたが、四和音でも軽く紹介しておこうと思います。
とはいえ、ほとんど三和音の頃と役割は大きく変わりません。中でも重要な ⅠM7 と Ⅴ7 だけ紹介したいと思います。
ⅠM7 は Ⅰ と同様に、安定感や落ち着いた印象を与えます。
ですが、コードは構成音が多ければ多いほど、音同士がぶつかりやすいため不協和音感が増します。そのため三和音の Ⅰ と比べると、曲の始まり感や終わり感が薄くなります。
ジャズなどでは ⅠM7 を使うケースもポップス以上にあるので、ⅠM7 で曲が終わる場合、若干ジャジーな雰囲気で曲が終わったように聞こえるかもしれません。

Ⅴ7 は Ⅴ と同様に、緊張・不安感を与えます。C メジャースケールの Gの説明で、Ⅴ は、高まった気持ちが Ⅰ に進行することで解放され、聞き手に心地よさを与えると説明していました。解決という用語を導入していましたが、覚えていますかね?
ⅠM7 の説明にもあったように、コードは構成音が増えることで不協和音感が増します。Ⅴ7 では、その不協和音感が逆に緊張・不安感を増長させてくれます。そのため、Ⅴ → Ⅰ よりも Ⅴ7 → Ⅰ としたほうがより緊張から解決した感覚を強く与え、聞き手により強い心地よさを与えることができるのです。
この Ⅴ7 はこの後の章 ドミナントモーション・ツーファイブワン でもっと詳しく扱うので、四和音のうち、少なくともこれだけは覚えておいてください。

残り 5 つも同様に、不協和音感が増し、緊張感が三和音のものより増しますが、三和音のときと役割は大きく変わりません。
ドミナントモーション・ツーファイブワン
ドミナントモーション
第二部最後の本章のキーワードは、解決です。
解決とはなんだったでしょうか?この記事では Ⅴ → Ⅰ(または Ⅴ7 → Ⅰ) のコードの移り変わりから生まれる心地よさを解決としていました。
あるメジャースケール内での、基本のダイアトニックコードの 5 番目から 1 番目に進行するのが、コードの進行の中で一番心地よいのです。
画像では Ⅴ7 → Ⅰ の一例として、C メジャースケールの G7 と C を使って解説していきます。

ではなぜ心地よいのでしょうか?実はこのコード進行が一番心地よい理由は複数あり、それらが重なるため、この進行が一番心地よくなるのです。
1 つ目は ルート音の距離感 です。
Ⅴ と Ⅰ のルート音は 5 半音(逆側から数えたら 7 半音)離れています。
細かい説明をすると、周波数比が整数で〜とか 倍音の関係の音で〜といった話になるのですが、この記事では割愛します。とにかく 5 半音上の音に進行したら心地よい進行になります。この 5 半音上の進行を強進行といいます。

2 つ目は 半音の移動 です。
Ⅴ の 2 つ目の構成音とⅠのルート音は距離が半音になります。C メジャースケールでいえば G のシの音と C のドの音ですね。
さらに半音の移動先がメジャースケールのルート音というのも心地よさを与えています。
Ⅴ7 の場合、増えた 4 つ目の構成音と Ⅰ の 2 つ目の構成音も距離が半音です。C メジャースケールでいえば G7 のファの音と C のミの音です。
Ⅴ7 は半音移動がダブルパンチになって心地よさも増しています。

Ⅴ7 ではさらに心地よい理由があり、その 3 つ目が トライトーン です。
トライトーンとは、6 半音の距離の二和音のことで、この距離の二音は不協和音となります。
Ⅴ7 の 2 つ目と 4 つ目の構成音がちょうどそのトライトーンになっています。C メジャースケールでいえば G のシとファですね。
四和音というだけで不協和音感が上がっているのに、さらにトライトーンという不協和音が鳴っているため、増して安定した Ⅰ への進行が期待されるのです。

こういった理由で Ⅴ → Ⅰ や Ⅴ7 → Ⅰ は心地よい進行となっています。
特に、様々な要因が重なって強い解決感を生む Ⅴ7 → Ⅰ の進行のことをドミナントモーションと呼びます。
ツーファイブワン
CメジャースケールのF、Dmで、Ⅰ → Ⅱm → Ⅴ → Ⅰ というコードを紹介しました。(C メジャースケールなので、鳴らしていたのは C → Dm → G → C でした。)
Ⅴ → Ⅰ は先程紹介した強進行になっていますが、なんと Ⅱm → Ⅴ の部分も強進行となっています。
確認してみましょう。C メジャースケールでいえば、Dm → G、ルート音はレとソです。ピアノなどが手元にある方は、数えてみると実際に 5 半音の距離であることがわかるかと思います。
ドミナントモーションは Ⅴ7 → Ⅰ を指しますが、強進行はそれ以外のディグリーでも指すことがあります。
こういった強進行が続く進行のうち、特に頻出である Ⅱm → Ⅴ → Ⅰ (または Ⅰ 以外を四和音にしたもの) はツーファイブワンという名前がついています。
ちなみに、こういった 5 半音上の強進行をする際、ディグリーは 3 つ上になっていることがほとんどです。
Ⅰ は Ⅶm(♭5) の一つ上ともみなせるので Ⅷ と考えることもできます。(実際にこう表記することはほぼありませんが。)となると、Ⅱm → Ⅴ → Ⅰ は 3 ずつ増えていることがわかるかと思います。
さっと 5 半音上を確認するのが難しい場合は、ディグリーが +3 になっている関係が強進行と覚えても良いと思います。
五度圏
この章はおまけの章として、ここまでやここからの理解の補助になる便利ツールの紹介をします。
その便利ツールが五度圏です。
さきほど登場した強進行は、半音 5 つ分の間隔で進行すると心地よいというものでした。この半音 5 つ、逆側から見ると半音 7 つの間隔を度数で数えると 5 度の間隔 になります。
この 5 度という間隔は音楽理論において様々な点で登場する重要な間隔なのです。
その重要な間隔である五度で音階を並べた環状の表が五度圏です。これが様々なケースで役立つとっても便利ツールなのです。

五度(強進行)の関係がひと目でわかる
例えば D → G → C の 3 つは 5 度の関係になっているとひと目でわかります。C メジャースケールのツーファイブワンは Dm → G → C なので、ツーファイブワンのルート音が五度の距離の進行を繰り返していることがわかるかと思います。
他にも、王道進行を C メジャースケールで表記した場合、F → G → Em → Am ですが、この後ろ 2 つの E → A も 5 度の進行をしているとわかりますね。
基本のダイアトニックコードがひと目でわかる
他には、メジャースケールの基本のダイアトニックコードもひと目でわかります。例えば C メジャースケールの場合、五度圏の C 周辺 6 つを見ると、基本のダイアトニックコード 6 つ C・Dm・Em・F・G・Am が並んでいることがわかるかと思います。右下の Em の更に右を見ると、Bm があり、実はディグリーで言う Ⅶm(♭5) もここを見れば確認でいます。
以下の図のように、外周からメジャースケールのルート音を選び、周囲 6 つ(とプラスで右下)を見ると、基本のダイアトニックコードがひと目で見つけられます。

また、基本のダイアトニックコードの各ルート音は、メジャースケールの構成音でもあるので、構成音も同様にひと目でわかりますね。
調号の数がひと目でわかる
また、メジャースケールを紹介した章の終盤の TIPS に登場した「調号」ですが、これも五度圏を使うとひと目でわかります。
白鍵だけの C メジャースケールは調号なし、そこから左に進むたびに ♭ が一つ増え、右に進むたびに ♯ が一つ増えます。
例えば E メジャースケールは C から右に 4 つ進むため、調号は ♯4 つとすぐにわかります。
第三部:ノンダイアトニックコード
さて、ここまでコード理論の基礎を最低限ながら大量に詰め込んで来ました。ここまでの知識でも作曲することはできます。ですが、ダイアトニックコードだけでは作れる曲の幅が狭くなってしまいます。
日本の流行のポップスのような曲は、基本的にノンダイアトニックコードを使っています。使ってない曲を探す方が難しいレベルで、どれもこれもノンダイアトニックコードが含まれています。
ただ、第二部冒頭でも話した通り、ノンダイアトニックコードは理屈無しで使おうとすればただの不協和音となります。
ですが皆さんは、既にダイアトニックコードに関する基礎的な知識は全て学んできたはずです。その知識さえあれば、ノンダイアトニックコードの理屈も学ぶことができるはずです。
理屈に従ったテクニックは、細かい応用パターンまで含めると星の数ほど存在しているので、いくつかの曲で見られる有名なパターンを選んで紹介しています。
それでは、ノンダイアトニックコードを扱うテクニックについて、具体例も交えつつ紹介していきます。
セカンダリードミナント
セカンダリードミナントとは、第二部で解説したドミナントモーションをベースに、他のメジャースケールのドミナントモーションを借りるテクニックとなっています。
早い話が、「強進行の前側のコードをセブンスのコードにしてドミナントモーションっぽくする」というテクニックです。
ドミナントモーションが Ⅴ7 → Ⅰ という進行でした。
セカンダリードミナントになると、以下 4 つのパターンでノンダイアトニックコードを使います。
Ⅰ7 → ⅣⅡ7 → ⅤⅢ7 → ⅥmⅥ7 → Ⅱm
Ⅴ7 → Ⅰ を除けば 6 パターン現れるはずですが、セカンダリードミナントは前側・後ろ側それぞれに Ⅶm(♭5) が来る形はあまり見ないため、ここでは省略しています。
C メジャースケールで、4 つそれぞれ聴いてみましょう。どのメジャースケールかわかりやすいように、先頭に Ⅰ を付け足してます。
ドミナントモーションの力で解決感が生まれ、元の進行より心地よさが増しているかと思います。私が一番好きなセカンダリードミナントは Ⅲ7 → Ⅵm です。(隙あらば自語り)
ただただ進行を聞いてもパッとしないかと思うので、セカンダリードミナントが登場する有名なコード進行を 3 つ紹介します。
丸サ進行
椎名林檎さんの丸の内サディスティックという曲で印象的に使われていたコード進行が、曲名から丸サ進行という名前で呼ばれています。
丸の内サディスティック登場以前は、Just the two of us進行という名前で呼ばれていました。丸サの方が短くて呼びやすいですね。
丸サ進行と言っても派生形がいくつかあるのですが、セカンダリードミナントが印象的なケースだと、Ⅳ → Ⅲ7 → Ⅵm → Ⅰ7 といったパターンになるかと思います。
丸サ進行は循環進行の一種で、この 4 つのコードをぐるぐると循環して使われます。そう考えると、最後の Ⅰ7 と先頭の Ⅳ がセカンダリードミナントの関係になっていることがわかると思います。
つまり丸サ進行は Ⅲ7 → Ⅵm と Ⅰ7 → Ⅳ の 2 種類のセカンダリードミナントを繰り返しているだけとも捉えられます。
有名な使用曲としては以下が挙げられます。
- 丸の内サディスティック - 椎名林檎
- 曲全体(特にサビ全体)で繰り返し使われている
- うっせぇわ - Ado
- サビ全体で繰り返し使われている
- ヴァンパイア - DECO*27
- サビの「(私ヴァン)パイア いいの?吸っちゃっていいの?」の部分で使われている
- Blessing - Halyosy
- サビの後半「(Hip hip )HOORAY これから先も Hip hip HOORAY 君に幸あれ」の部分や間奏部分
セカンダリー王道進行
既存のコード進行も、セカンダリードミナントを使ってブラッシュアップすることができます。
王道進行(Ⅳ → Ⅴ → Ⅲm → Ⅵm)を元に作ってみましょう。
五度圏の章で少し触れましたが、王道進行の Ⅲm → Ⅵm はルート音が五度の進行をする強進行となっています。ここをセカンダリードミナントに置き換えてみましょう。するとこんなコード進行になります。
Ⅳ → Ⅴ → Ⅲ7 → Ⅵm
Ⅲm から Ⅲ7 になったことでよりドラマチックさが増したかと思います。また、Ⅲ7 のメジャースケール外の音は C メジャースケールでいうソ♯、つまり Ⅴ と Ⅵm のルート音の間の音になっています。このおかげで Ⅳ から Ⅵm にかけて上昇していく動きが聞こえ、心地よさが増しています。
名前はありませんが、セカンダリードミナントで王道進行を改造するため、私は「セカンダリー王道進行」と呼んでいます。
余談ですが、私が一番好きなコード進行です。
有名な使用曲としては以下が挙げられます。
- ハッピージャムジャム - しまじろう 他
- サビの後半「(ハッピー)ジャムジャム ジャンプアップ 飛び出そう」の部分
- 夜に駆ける - YOASOBI
- Bメロの「ありきたりな喜びきっと」の部分
- ray - BUMP OF CHICKEN
- サビの後半「考える暇も無い程」の部分
- おじゃま虫 - DECO*27
- サビの後半「(ねえ)「好き」って言って 忘れないように」の部分
また、その先頭に Ⅰ を挟んだ Ⅰ → Ⅳ → Ⅴ → Ⅲ7 → Ⅵm というパターンもよく使われます。こちらは「オンリーワン進行」と呼ばれる場合もあります。どこかを半拍に縮めたりはせず、Ⅵm が 5 拍目に行くことが多いです。
有名な使用曲としては以下が挙げられます。
- 世界に一つだけの花 - SMAP
- サビの「世界に一つだけの花 一人(一人)」の部分
- A・RA・SHI - 嵐
- サビの「(You are my) soul soul いつも すぐそばにある ゆずれ(ないよ)」の部分
- シルエット - KANA-BOON
- サビの「覚えてないことも たくさんあっただろう」の部分
- ふわふわ時間 - 放課後ティータイム
- サビの「(ああ)カミサマ お願い 二人だけの Dream(Timeください☆)」の部分で使われている
シャンゼリゼ進行
先程は王道進行を改造しましたが、カノン進行もセカンダリードミナントで改造してみましょう。
カノン進行の前半部分、Ⅰ → Ⅴ → Ⅵm → Ⅲm → Ⅳ → … を以下のような形にします。
Ⅰ → ○ → Ⅵm → ○ → Ⅳ → …
そして、Ⅵm と Ⅳ に向かう手前のコードを、セカンダリードミナントのセブンスにすると以下のようになります。
Ⅰ → Ⅲ7 → Ⅵm → Ⅰ7 → Ⅳ → …
カノン進行感は薄いかもしれませんが、これはこれでドラマチックなコード進行になったかと思います。また、Ⅰ の 3 番目の音、Ⅲ7 の 2 番目の音、Ⅵm のルート音、Ⅰ7 の 4 番目の音が綺麗に全て半音で上昇しており、これも心地よさを冗長させています。
有名な使用曲としては以下が挙げられます。
- オー・シャンゼリゼ - ジョー・ダッサン
- サビの「オー シャンゼリゼー オー (シャンゼリゼ)」の部分
- ぼなぺてぃーと♡S - ブレンド・A
- サビの「わーい! わたし達と一緒にめくるめくワンダーデイドリーム 愛情マシマシ …」の部分
- ゲッタバンバン - 佐香智久
- サビの「ゲッタバンバン ゲッタバンバン ゲッタバンバン まだ見ぬ未来へ Oh, yeah 立(ち向かって oh)」の部分
リレーテッドツーファイブ
リレーテッドツーファイブとは、第二部の ツーファイブワン をベースに、他のメジャースケールのツーファイブワンを借りるテクニックとなっています。
先程はドミナントモーション → セカンダリードミナントだったのが、今度はツーファイブワン → リレーテッドツーファイブになった感じです。
ツーファイブワンが Ⅱm → Ⅴ7 → Ⅰ という進行でした。
リレーテッドツーファイブになると、以下 4 つのパターンでノンダイアトニックコードを使います。
Ⅴm → Ⅰ7 → ⅣⅦm → Ⅲ7 → ⅥmⅥm → Ⅱ7 → ⅤⅢm → Ⅵ7 → Ⅱm
ただし、Ⅵm と Ⅲm は基本のダイアトニックコードなので、後ろ 2 つだけ見てセカンダリードミナントと解釈するのが自然かと思います。そのため、リレーテッドツーファイブワンといえば特に上 2 つです。
また、2 番目のスタートのコードは、基本のダイアトニックコードである Ⅶm(♭5) になる場合もあります。Ⅶm(♭5) の一番多い使い道はこのリレーテッドツーファイブじゃないかなと思います。
C メジャースケールで、4 つそれぞれ聴いてみましょう。どのメジャースケールかわかりやすいように、先頭に Ⅰ を付け足してます。また、音の長さを表すため、| で挟まれた間のコードを 1 拍として表記します。
さてこのテクニックですが、先程セカンダリードミナントを使った改造は全てこのリレーテッドツーファイブにおきかえることもできます。
例えばセカンダリードミナントの章で紹介した「丸サ進行」も、リレーテッドツーファイブを使うと Ⅳ | Ⅲm | Ⅵm | Ⅴm Ⅰ7 といった形になります。「丸サ進行」といえばむしろこっちの形が有名かと思います。
セカンダリードミナントで紹介したパターンを全部やると無駄に長くなるので省略しますが、ひとつだけ、有名なコード進行を紹介しておきます。
コンファメーション進行
またもや、カノン進行もセカンダリードミナントで改造してみましょう。
カノン進行の前半部分、Ⅰ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅲm | Ⅳ … を以下のような形にします。
Ⅰ | ○ | Ⅵm | ○ | Ⅳ | …
そして、Ⅵm と Ⅳ に向かう手前のコードを、リレーテッドツーファイブにすると以下のようになります。
Ⅰ | Ⅶm(♭5) Ⅲ7 | Ⅵm | Ⅴm Ⅰ7 | Ⅳ …
これは、コンファメーションというジャズの曲で使われたため、コンファメーション進行という名前で知られています。略してコンファメ進行とも呼ばれます。
日本の平成後期のアニソンでは山のように使われており、ザ・アニソンって感じのコード進行です。逆に言えばアニソンっぽい曲を作りたければコンファメ進行を使っておけば OK です。
有名な使用曲としては以下が挙げられます。
- ハレ晴レユカイ - 涼宮ハルヒ 他
- サビの「アル晴レタ日ノ事 魔法以上のユカイが 限りなく(降り注ぐ)」の部分
- めいど・うぃず・どらごんず❤︎ - スーパーちょろゴンず
- サビの「(みんなで)いっしょにいる、ただそれだけでいい Made! Made! Made! うぃず・あわー・はーつ! ピース(フルな)」の部分
- UNION - OxT
- サビの「(目を醒ませ) 僕らの世界が何者かに侵略されてるぞ」の部分
- オリオンをなぞる - UNISON SQUARE GARDEN
- サビの「オリオンをなぞる こんな深い夜 つながりたい 離され(たい)」の部分
パッシングディミニッシュ
Ⅴ → Ⅵm や Ⅲm → Ⅱm のような全音で進行するコード進行の間に、半音移動になるようなルート音を持つ dim コードを挟むテクニックをパッシングディミニッシュと呼びます。
全音移動であればどのルート音から始まっていても問題ないです。上昇でも下降でも問題ないですが基本上昇が多いです。
手軽すぎて使い道が多すぎるので、全ては紹介できないのですが、2 つだけあるある的な使い道を紹介しておきます。
1 つ目は、またしても王道進行の改造です。
Ⅳ → Ⅴ → ○ → Ⅵm という形で見ると、Ⅴ と Ⅵm が全音上昇しており、○の部分にパッシングディミニッシュが使えることがわかるかと思います。
○に Ⅴ♯dim を入れるとこういった響きになります。
聞いてみるとわかると思うのですが、セカンダリー王道進行と似た響きがします。それもそのはず、Ⅲ7 と Ⅴ♯dim は構成音がほとんど同じなのです。(1 音だけ違う)
そのためセカンダリー王道進行は、セカンダリードミナントではなくパッシングディミニッシュとして解釈するケースも多々あります。Ⅲ7 も Ⅴ♯dim も王道進行の改造においてはほぼ同じなのです。
2 つ目は、アニソンのラスサビでよく聞く、ジャッジャッジャーンみたいなやつです。
コンファメーション進行の Ⅵm と Ⅴm の間をパッシングディミニッシュにするとそれっぽいです。
聞いてみましょう。それっぽいですね。
クリシェ
クリシェ進行とは、基準になるコードを初めに鳴らし、その後 1 音だけ半音や全音ずつ動かし、残りの音を固定するコード進行です。強進行とかそういうのではなく、シンプルに半音移動が続いて心地よいという、シンプルなコード進行です。
ほんとにいろんなパターンがあるのですが、全部網羅はできないので、あるあるパターンを 3 つ紹介します。ディグリー名を添えて紹介していますが、半音移動していることが肝なので、ビジュアルで覚えるのをおすすめします。
Ⅵm 下降クリシェ
Ⅵm を基準に、ルート音を下げていく進行です。ディグリー表記で Ⅵm → Ⅴ♯aug → Ⅵm7 → Ⅳ♯m7(♭5) という進行です。最後のルート音が Ⅳ♯ なので、この進行の後は Ⅳ に進行しがちです。
画像や例示の音声は C メジャースケールで作成しています。画像の半透明になっている箇所は、半音下降のルールとは関係なく、入れたほうがコードが綺麗なので慣習として入れられがちな音です。ディグリー名も半透明の音を含んだ名前となっています。

有名な使用曲としては以下が挙げられます。
- 糸 - 中島みゆき
- サビ後半の「織りなす布は いつか誰かを」の部分
- ray - BUMP OF CHICKEN
- Aメロの「(悲)しい光は封じ込めて かか(と)」の部分
Ⅰ 上昇クリシェ
Ⅰ を基準に、3 番目の音を上げていく進行です。ディグリー表記で Ⅰ → Ⅰaug → Ⅵm7 → Ⅰ7 という進行です。セカンダリードミナントのテクニックを利用して、この進行の後は Ⅳ に進行しがちです。
構成音を見るとわかるのですが、シャンゼリゼ進行に似ています。
こちらも画像や例示の音声は C メジャースケールで作成しています。

有名な使用曲としては以下が挙げられます。
- あったかいんだからぁ♪ - クマムシ
- 歌い出しの「(特別な)スープをあなたにあげる あったかいんだからぁ」の部分
- おジャ魔女カーニバル!! - MAHO堂
- Aメロの「(きっと)毎日が日曜日 学校の中に遊園地 やな宿(題は)」の部分
落ち葉進行
Ⅰ を基準に 1 番目の音を下げていき、次に強進行しつつ Ⅱm を基準に 1 番目の音を下げていく進行です。ディグリー表記で Ⅰ → Ⅲm → Ⅰ7 → Ⅵm7 → Ⅱm → Ⅰ♯aug → Ⅱm7 → Ⅴ7 という進行です。
最後は綺麗なクリシェにはせずに Ⅴ7 に進行していますが、こういった形にすることで Ⅰ に戻りやすくなり、この形で循環進行としてよくされています。
こちらも画像や例示の音声は C メジャースケールで作成しています。

有名な使用曲としては以下が挙げられます。
- One more time, One more chance - 山崎まさよし
- サビ全体で繰り返し使われている
- Let’s go!スマイルプリキュア! - 池田彩
- サビ全体で繰り返し使われている
同主調借用
メジャースケールの解説をする際、説明が煩雑になるため TIP に逃して省略した概念があります。
12 音から主要キャラとして使用される音たちをスケールと解説しましたが、メジャースケールはあくまでスケールの一種でしかありません。ここで解説したいのがマイナースケールです。
メジャースケールはスケールのルート音から「全全半全全全半」という間隔で構成音を選びました。マイナースケールはスケールのルート音から「全半全全半全全」という間隔で構成音を選びました。この間隔はズラすとメジャースケールの間隔と一致します。
これが意味することは、あるメジャースケールとあるマイナースケールは、ルート音だけ異なり、スケールの構成音は同じ、という関係のものが存在しうるということです。
[メジャースケール]
全全半全全全半 ←最後の「全半」を先頭に回すと
全半全全半全全 ←マイナースケールの間隔になる
[マイナースケール]
この説明だけだと何を言ってるかわからないかと思います。具体例を用いて解説しましょう。
C メジャースケールはドをルート音として「全全半全全全半」という間隔で構成音が選ばれている、全て白鍵のスケールです。そして、先程の説明があっているなら、全て白鍵のマイナースケールも存在するということです。
それが、A マイナースケールです。本当でしょうか?実際に構成音を見てみましょう。
A、つまりラをルート音として「全半全全半全全」という間隔で構成音を選びます。すると以下の 7 つの音になります。
- ラ
- シ
- ド
- レ
- ミ
- ファ
- ソ

構成音が同じでも違うスケールは存在しています。そのためどの 7 音を使うかだけでなく、ルート音を決めることが重要だったのですね。
では C マイナースケールは C メジャースケールとどれくらい違うのでしょうか?
C、つまりドをルート音として「全半全全半全全」という間隔で構成音を選びます。すると以下の 7 つの音になります。
- ド
- レ
- ミ♭
- ファ
- ソ
- ラ♭
- シ♭

一部同じ音もありますが、それでも結構変わっています。聞いてみると結構暗い印象があるかと思います。
さて、ノンダイアトニックコードを使うテクニックの話に戻りましょう。
セカンダリードミナントやリレーテッドツーファイブは、他のメジャースケールからセブンスコードを借りてノンダイアトニックコードを違和感なく使っていました。
私は何故わざわざメジャースケールの解説をしたのでしょうか?そう、ここで紹介するテクニックは、「ルート音が同じマイナースケールからコードを借りる」といったものだからです。ルート音が同じマイナースケールのことを同主調と呼ぶため、テクニックの名前はそのまま同主調借用と呼びます。
同主調のコードの中でも特に使われるのが以下 3 つです。
- Ⅳm
- ♭Ⅵ
- ♭Ⅶ
それぞれ使われ方を軽く紹介したいと思います。
Ⅳm
このコードは Ⅳ の代わりや続きのコードとして使われることがよくあります。とても寂しさを与えるコードで、私の好きなコードのひとつです。
王道進行の改造パターンとして、Ⅳ → Ⅳm → Ⅲm → Ⅵm という使い方もよくあるかと思います。ついでに ♭Ⅲ で使ったツーファイブワンもおまけで付けておきます。
こんな感じのコードになります。
♭Ⅵ、♭Ⅶ
このコードは、親和性が良い割に違うスケールの音がやってきたというインパクトを与えてくれる不思議なコードです。
使い道はそれなりにバリエーションがあるのですが、ひとつだけ紹介したいと思います。それが、♭Ⅵ → ♭Ⅶ → Ⅰ というコード進行です。
こんな感じのコードになります。
マリオのゴールや地上 BGM で使用されていることから「マリオ進行」という名前でも知られています。
裏コード
ドミナントモーションの解説をした際に、Ⅴ7 にはトライトーンがあり、それらが半音移動することによって解決感が増すという話をしたかと思います。
Ⅴ7 の 2 つ目の音と 4 つ目の音はトライトーン、半音 6 つ分となっており、1 オクターブが 12 音なのでちょうど半分なのです。
さて、ではこう考えたらどうでしょう。Ⅴ7 の 2 音目を 4 音目に、4 音目を 2 音目にもつセブンスコードはないのだろうか。事実、存在しています。それが ♭Ⅱ7 です。
♭Ⅱ7 のトライトーンとなる 2 音目と 4 音目は、Ⅴ7 のトライトーンとなる 2 音目と 4 音目と一致しています。

このトライトーンの仕組みを利用して同じ役割として使えるコードのことを裏コードと呼びます。どこでも使えるというわけではないのですが、だいたいの場面で Ⅴ7 の代わりとして ♭Ⅱ7 が使えます。
さらにツーファイブワンのファイブを裏コードに置き換えると面白いことが起きます。ディグリーで表すと Ⅱm → ♭Ⅱ7 → Ⅰ となり、ルート音が半音ずつ下降して心地よいコード進行になるのです。
例えばこんなメロディにも使われています。
伝わるかわかりませんが、①「テッテッテ」②「テレレ」③「テレレ」④「テレレー」の③が裏コードになってます。
イキスギコード
また、ここまで読み進めた皆さんには、あるコードを理解することができます。それがブラックアダーコード、またの名をイキスギコードと呼ばれるコードです。
解決をするコードと言えば、シンプルなものなら Ⅴ → Ⅰ が挙げられると思います。この Ⅴ を改造してイキスギコードにしていきます。
コードにはルート音だけ変えたオンコード(分数コード)という種類があります。コードの一番低い音として構成音にない音を鳴らすコードのことです。この Ⅴ のルート音を裏コードの ♭Ⅱ にすると Ⅴ/♭Ⅱ → Ⅰ という進行になります。
そして、ルート音の上で鳴らすコードですが、もっと不安定感を増すために、aug (オーギュメント)にしましょう。Ⅴaug/♭Ⅱ → Ⅰ という進行になります。
この Ⅴaug/♭Ⅱ こそがイキスギコードなのです。見たままの通り、分数オーギュメントと呼ばれることもあります。
試しに、Ⅰ → Ⅱm → Ⅴ → Ⅰ (先頭にⅠがついたツーファイブワン)を改造して、Ⅴ をイキスギコードにしてみましょう。スケールは C メジャースケールです。
これまで聞いてきた解決感とは違う響きではありますが、裏コードのルート音らしい不思議な解決感があったり、半音移動が含まれていたりと、これはこれで心地よいかもしれません。
余談ですが、某配信者がイキスギコードで興奮していた「灼熱の卓球娘」という曲では、サビの一番最初のコードにイキスギコードが使われています。
CメジャースケールのGで話したように、基本的に解決前のコードはサビ直前で使い、サビ冒頭で解決する手法が一般的です。
解決しないままサビに突入し、そのサビ頭のコードがこんなテクニカルだったため、某配信者は興奮していたのです。
さいごに
まずは、お疲れ様でした!(執筆した私含め。)
小分けに読んだ人も、一気に読んだ人も(いるのかな?)、この記事を読んだだけではまだ咀嚼しきれていないかと思います。
アウトプットとして、ディグリーを意識しながら作曲をしてみたり、ディグリーを意識しながら楽器を弾いたり、好きな楽曲のコード進行をディグリーで分析してみたりすると良いかもしれません。
また、この記事はエッセンシャル版の温度感なので、もっと各章各節の詳しい話を知りたい人は、今回の知識を足がかりにもっと色々勉強してみてください。
これからは、曲にフォーカスしてこの曲のここのコード進行が良い、みたいな話をする記事を書きたいなと考えています。(この執筆で相当疲れたので次が出るのはいつかな…?)
これを読んだ方で面白い・エモいコード進行、記事で紹介されてたコード進行を見かけたときは、ぜひ私に共有してください。一緒に楽しみましょう。